1998年に工学修士を終了し、移動通信会社に入社。 商用ネットワークの開発、次世代技術の検証実験プロジェクト、ネットワークの研究業務、リクルーティング業務に7年間従事しました。
R&Dの業務を進める中で、技術の先進性とビジネスの可能性の間に自分では理解出来ないずれがあることに気付きました。
会社にいながら突き詰めて答えを見つけていく方法と、一度会社を離れて体系的にビジネスというものを学びながら外から会社を
見てみることの2つを比較して、どちらがより良い選択なのかをリスクも踏まえて考えた結果、社費留学をすることにしました。
出願中もしくは出願予定の皆さまにとって、私が何をしたかではなく、一通りの出願作業を終えた現在の私がMBA受験を
どう解釈するのか?という情報の方が(独断と偏見に満ちていますが)有益だと思い、このストーリーで記載します。
(※
「こうすれば受かる!MBA留学のススメ」
の著者に受験期間を通してアドバイスをもらい続けたので興味があれば参照して下さい)
かなり強引な解釈ですが、ビジネススクールに合格するためにはセンター試験(懐かしいですね)で8教科合計で740点
取らなくてはいけないと仮定します。各教科は、TOEFLであったり、GMATであったり、Essayであったり、Interviewであったり、
その他の地道な作業達(情報収集・スケジューリング・モチベーションコントロール・仕事やプライベートとの兼ね合い)に
分解出来ます。(本当は合わせ技で得点がつくものもあるような気がするのですが、簡単化のためにここは無視します。)
TOEFLとGMATは明確にScoreが出るので自分がどの位置にいるのか容易に判断出来ますが、問題はその他の教科です。
何よりもまず、100点がどのレベルなのか分かりません。どの教科を何点以上取らないといけないのかも分かりません。
予備校で過去の受講生のEssayを見せてもらっても、彼ら/彼女らが100点をもらったのか、それとも90点だったのか分かりません。
レジュメも同様ですし、Essayに至ってはバックグラウンドが全く違う人達が受験しているので自分が何点のEssayを書いているのか
分かるはずもありません。更に、全体像が見えないため、スケジューリングも困難です。
TOEFLを1回で終わらせる人も言えば、10ヶ月かかる人もいます。GMATの方がTOEFLよりもつらい!!という声が多いようですが、
私はGMATをTOEFLの半分の時間で終わらせました。
用意が整ってから出願出来れば幸せなのですが、ほぼ全ての受験生は先に留学時期を決めて、そこから過去に戻って
スケジューリングをするはずなので、最初に立てたスケジュールを途中で修正しなくてはいけなくなるのは必然だと思います。
この理由から、MBA受験は不確実な世界での勝負であり、合格の確率を高めることが近道なのだと私は思います。
次に問題になるのが時間です。多分ほとんどの受験経験者が体験していることだと思いますが、仕事もプライベートも受験も
完璧にこなすのは不可能だと思います。全てのことに優先度をつけて優先度の低いものはどんどん落としましょう。
繰り返しになりますが、時間が限られている以上、合格の確率が高くなるための努力と出費は可能な限り躊躇せずに行うべきだと
思います。
基本的には、予備校、周りのMBAホルダの方のアドバイス、各ビジネススクールの合格体験記を参考にされるとよいかと思いますが、
ここでは以下の4つのポイントを紹介します。
学生時代からカーネギーメロンの評判を知っていたこと。
イフの説明会で説明していた卒業生の方々が他の大学の方々とは一味違っていたこと。
その後、社内の卒業生、Tepper在校生とアクセスを繰り返していったのですがその思いが全く裏切られなかったこと(ここは特筆に価します)。
実際にキャンパスビジットをしてみてしっくり来たこと。
です。正直なところ、私は市販の本・予備校のデータベース・カウンセリング・日本人学生のWebサイト・卒業生の話・
英語版Webサイトどれを当たってみても、どこも魅力的にしか見えず優越つけられませんでした。
Small SchoolにはSmall Schoolの良さがありますし、Large SchoolにはLarge Schoolの良さがあります。
立地条件も同様ですし(楽しいところは生活費が高く、安全性も落ちます)、自分のバックグラウンドに近い環境であれば、
苦手分野を伸ばしつつ・得意分野も伸ばせるでしょう。逆にバックグラウンドと全く異なる環境であれば、苦手分野でとことん
しごかれますが、Only Oneになれる可能性が上がるはずです。
そのため私はランキング・フィーリングの2つで志望校を選定しました。
以下でも記載しますが、キャンパスビジットはフィーリングを確認するために非常に有効です。
キャンパスビジットは2回しました。
1回目は、受験前に卒業生から話を聞けなかった学校を回りました
(CMUは話を聞いていましたが、どうしても自分で見てみたかったので訪問しました)。
どんな学校なのか分からずに受験する気になれなかったことと、
仕事を離れてGMATの勉強をしたかったのが理由です。実際にキャンパスビジットをした人は口を揃えて言いますが、
学校毎に雰囲気がかなり違います。(これは説明会に出ても分かりませんし、インタフェースで開催された各校の
ビデオ上映会でも分かりませんでした)経験上、1日1校回れますし(それほど無茶ではありません)、
飛行機での移動時間にGMATの勉強/Essay Writingをすることも出来るので受験予定校は訪問されることをお勧めします。
渡航費用は受験費用総額と比べれば誤差です。私は英語に不安があったため、弱気にアドミッションを避けて訪問しましたが、
インタビューを受ける準備が出来るのであれば折角アメリカまで来ているのでアドミッションに足を運ばれた方がいいと思います。
キャンパスビジットをして、訪問前には全く違いが分からなかった(一般的に言われている違いでは意味がないと思うので)
各校の違いが見えた気がします。
2回目は、5月にWaitingになった学校を回りました。アポを取ろうとメールしても電話しても連絡が取れなかったため、
アポなし乗り込みをせざるを得なかったのですが、結果的に、回った全ての学校から合格を頂けたため、Waitingになったら
直接乗り込め!という噂は本当のようです。この時も1日1校ペースで訪問を繰り返しましたが、TOEFLもGMATも終わっているので
(その代わりに毎晩インタビュー練習を鏡に向かってやりましたが)1回目よりはるかに精神的に楽でした。
最初が、東京でアドミッションディレクターと、次はキャンパスビジットした時にアシスタントディレクターと面接しました。
後者は全くもってアピール失敗したので(インタビューが終わった後、Tepperの中庭でタバコ吸いながら、CMUは終わったと
思っていました)前者について紹介します。
事前に予備校や友人とモックインタビューを繰り返したのですが、アドミッションディレクターは非常に一般的な質問しか
しませんでした。インタビュー後、ガッツポーズで合格した気満々でもDenialをもらってしまう学校と比較すると、
インタビューの感触がそのまま結果に出るような気がします(受験友達からの情報も含めて)。
どの学校でも共通だと思いますが、基本的なポイントをおさらいしておくことが大事だと思います。
友人経由、Business Weekのサイト、一部の予備校では過去のインタビューで聞かれた質問、数日前に聞かれた質問などが
出回ると思いますので、不安がある方は情報収集をされるとよいと思います。
個人的にはいくつかの予備校を回った結果、江戸義塾のエドワードリー氏のアドバイスが最も的確だったと思います。
社費だったため、推薦者2名は共に上司に書いてもらいました。推薦状については特に力を入れたポイントはありません。
Essayに書いたことを補強して頂き、Essayに書いてないエピソードを付け足して頂きました。またWaitingから這い上がるために、
もう1名の上司に追加の推薦状を書いてもらったことと、大学時代からの10年以上の付き合いがある友人がたまたまCMUの他学科の
学生だったので、彼に他の3名とは全く別の立場で推薦状を書いてもらい、直接アドミッションに持っていってもらいました。
更に社外の2名の方に追加推薦状を書いて頂く予定だったのですが、合格をもらったため結局書いて頂かずに終わりました。
合格をもらった時期が遅かったので、CMUのサマー申し込みには間に合わず、Whartonのサマースクールに通いました。
生活のセットアップ/友人作りという意味ではマイナスでしたが、Wharton・Emory入学者の方々と過ごした1ヶ月は非常に有意義でした。
日本人の方も素敵な人達ばかりしたが、Whartonの中国人・台湾人・ロシア人との交流も今でも最高の思い出です。
プログラムそのものもとても良くOrganizeされていて、インターナショナルの学生がMBAの授業でSurviveするための方法を
徹底的に叩き込んでくれます。(サマーなのに寝不足続きでした…)本当に充実した楽しい時間でした。
恥ずかしながら日本の大学に通学していた時には本気で勉強していませんでした。
大学は就職のための手段に過ぎず、目的意識もなく点数と卒業だけを考えた結果、多くの時間と貴重な資源を無駄に失いました。
今、やりたいことが見えた上で、そのために必要だと思う知識を・世界トップレベルの教授から・世界トップランクのハイテク環境の
下で非常に効率良く叩きこまれています。毎日一緒に夜遅くまで(正確には朝まで)勉強しているアメリカ人・韓国人の友人も、
いい成績を取るためでなく、将来自分が使いこなす武器を手に入れるために本気で勉強しています。
そしてクラスメートみんなが助け合って、支えあって、一緒に更なる成長をしようとしています。
まだ2ヶ月しか経っていないので今後考えが更に変わるかもしれませんが、MBA留学の一番の醍醐味は、
私が味わっているこの感覚を味わうことなのだと思います。学校では相変わらず英語が伝わらずストレスが溜まりますし、
とにかくいい加減なアメリカ社会で学外でもいらいらしますが、そんなことを差っぴいても、明らかにこの環境は「買い」です。
受験中の最も追い込まれていた時に1度、自分の叫び声で夜に目が覚めるという危険な状態を経験しましたが(笑)、
それだけ頑張ったからこそ今の自分がいます。
本気で取り組んで、やり方さえ間違えなければ、志望校に合格出来るはずです。努力は必ず報われます。
カーネギーメロンのMBAは本当に楽しいですよ。
皆さまが来年志望校で同じ気持ちをもってキャンパスに居ることを心から祈っています。